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プチおっさん医師の奮闘記!

とある病院の中間管理職にある中年医師(勤務医)の日常を徒然に綴るブログです。今や社会的弱者になりつつある勤務医の日常をありのままに公開します。

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苦手な患者

我々医者が苦手な患者はそう医療従事者である。私の中にも何人かいる。その中でも一番苦手な患者が今日来た。医療業界のある分野のかなり偉い人である。いろんな教育機関で講演などをされている人だ。
しかし、とてもそうとも思えないくらいコンプライアンスの悪い人だ。
コンプライアンスが悪いだけでなく、とても医学的知識を有しているとは思えないくらい無知である。
糖尿があり、心不全、腎不全、高血圧があるのだから食事制限や水分制限が不可欠なのだが、食べないと力が入らないとこちらの指導を無視。
当然、心不全を繰り返すが、絶対に入院をしない。
処方した薬は、飲んだり飲まなかったり或いは、自分で飲み方を調節しているようだ。
しかし、調子が悪くなるとすぐ電話をかけてくる。それ自体、全然問題ないのだが、話し出したら止まらない。こっちが外来をしていようと検査に入っていようと一切お構いなし。
今日、外来に来て(心不全を起こし昨日電話があったので来てもらった。)、土曜日日曜日、私と連絡がつかないのでつく方法、つまり携帯電話の番号を教えろということであった。
調子悪かったら、救急外来に来てくださいと説明したが、自分の体のことは長年見て貰っている私でないとわからないとのこと。心収縮能は悪くないので、拡張能障害+volume overだけなのでそんな難しい心不全なので誰でもコントロールできると説明しても無視。当然、私の科も交代でon callになっているので、誰かが対応するから大丈夫と話しても聞く耳持たず。
さすがに腹が立ってきて、私にも生活があり、プライベートまで踏み込まれる筋合いはないと説明。
そうしたら、夜中体調が悪くなっても病院から私を呼ぶことは遠慮しているのだからという始末。
勘違いもいい加減にしろ!!と言いたかったのだがぐっと堪えて、”やはり利尿剤を細かく処方しないといけないから、毎週見ていただくhome Drを探しましょう。”と言ったが、難癖をつけて無視。
ただでさえ混んでる外来がこの人だけで1時間弱。
私は救急当直明けで昨晩は1時間おきにインフルエンザの患者の対応をさせられ、本当に辛い一日であった。
こういう社会常識を逸した患者を何とかしてもらいたい。
俺はあんたの下僕か!!

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国家試験

そろそろ医師国家試験の発表である。今から10年くらい前私も受けた。学生の頃、あんまり勉強しなかった私だが、国試に関してもあまり勉強した記憶がない。正直、マジで試験勉強をやったのは3ヶ月弱であった。
国試3日前もクラブで朝まで騒いでいた。
国試自体、資格試験であり普通にやっていれば落ちるものではない。運転免許と同じであり、出題側も落とすための試験ではない。
したがって、国試に落ちるということは、やるべき時にやれない人ということを意味するように思う。
集中力に欠け、努力ができない人間或いは、全く能力的に医者にむかない人かである。
もちろん、体調が悪く不幸にして不合格となる人もいるが、大多数はそういう人だと思う。
これは、自分の同級生しかり、国試浪人して医者になった若い先生をみてもそうだ。

国試合格率の低い大学は入学試験時、或いは在学中に能力的に不適格な学生を無理やり、国試対策だけで医者にすることをそろそろ辞めて頂きたい。
教える側の身にもなってほしい。

 

医療改革

2008年から、かかりつけ医制度及び、75歳以上の診療定額化がはじまるそうな。
これは大問題だ。一般の人にはわかりずらいだろうが要は厚労省の”年寄りは早く死ね”制度である。
前者は、要するにイギリスにならえということである。どういうことか、かかりつけ医を指定したら、他の医療機関には原則かかれないということである。
しかし、これは一見大きな問題にみえないと思うこれは大問題だ。というのも、日本人一旦指定すると、指定した医者に遠慮が生じ、途中で変更したくてもできない制度になりうる。現在開業している医師が完全に既得権益を有し新規開業を阻む効果があり、今や自分の利益しか考えていない現医師会の連中に配慮した形となる。つまり自由化とは逆の方向だ。
開業医の先生は、本当にピンキリである。一生懸命地域医療に頑張っておられる先生が大多数だが、中にはとんでもない連中がいる。以前いた病院の医師会の集まりにでたことがあったが、終始売り上げの話であった。開業医からの紹介もひっぱるだけひっぱておいて、どうしようもなくなったところで、大病院に紹介。なくなったら大病院のせいということがしばしば経験する。しかし、我々は紹介していただく立場だからもちろん何もいえない。
良医の見分け方をよく親戚なんかに聞かれる。
医者からみた良医と患者さんからみた良医は異なることが多い。
私の知っている尊敬すべき開業医の先生は、ご自身が診察されてわからない場合、あるいは開業医レベルで治療できない患者はすぐに紹介する先生だ。
一般のクリニックでは検査機器などの制約があり、どうしても対応できないことが多々ある。それをはっきりと認め紹介してくれる先生は信頼できるといつもこたえる。
患者さんはどうしてもよく説明してくれるとか、やさしいといったことを重視する傾向にある。それが重要であるこてゃ事実だが、所詮口先だけうまい人はどこの世界にもいるし、横で聞いていて不勉強をさらしている先生もしばしば遭遇する。

医療費の定額化、これも大きな問題である。現在、入院医療はDPC制度、あるいは療養型病床群ではすでに施行されていた。
ついに、外来もそうなる。すると、医療機関にとって儲けだけを考えると、より少ない薬剤で検査をしないことが一番の儲けになる。今、自由化の波に乗って企業集団が病院経営に乗り出している。彼らには、医者の良心などさらさらない。利益を第一に追求している。そういう医療機関ではどういうことがおこるか考えてもらいたい。
私の知っている開業医の先生で有床診療所を経営されている先生がいるのだが、その先生はかたくなにベッドを持ち続けている。しかも、患者さんの家族が介護できないとむかしからの付き合いという理由で、入院させている。もちろん、大赤字である。家族が困っており、むかしからの付き合いの患者さんという理由だけで。賛否両論あるとは思うが、なかなかできないことであると思う。

日本が長寿大国になった最大の理由を考えず、どんどん予算を削り、寿命が縮まる社会を我々はただ見るだけなのであろうか。

健康に一番お金をかけないでどうする?これが私の正直な意見である。

タミフル2

とうとう厚労省がタミフルの10代に対する処方を禁じる要請をした。
本当に充分な検討がされたのか疑問ではあるが、我々は従うしかない。
どうもインフルエンザ脳症なども含まれている気がしてならないのだが、昨日の外来から処方していない。
ただ、私の外来は内科の専門外来なので10代はまずこないのだが・・・。
ちなみに先日患者さんからインフルエンザを頂いたが、タミフルを早期を内服したので症状はあまり重くなかった。

でもついていない・・・。

ついていない。

ここ数日本当についていない。昨日は、あまりの運のなさにふて寝した10時半に夜寝た。こんなに早く寝るのは何年ぶりか。
でも、今日またまたついていなかった。

一度お払いにでも行ったほうがいいのか・・・。
どこでお払いをすればいいのかわかないが・・・。

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プロフィール

HN:
プチおっさん
性別:
男性
職業:
勤務医
自己紹介:
あっという間に卒後10年以上過ぎ、気がつけばおっさんになってしまった勤務医です(自称ぷちおっさん)。"医者になればバラ色の人生が待っている!!"と思い、医者になるにはなったけど、現実は無残で灰色の人生を送っています。病院の中では中間管理職-つまり,雑用処理係を拝命され日々、医療とは違うところで苦労をしております。

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