とある病院の中間管理職にある中年医師(勤務医)の日常を徒然に綴るブログです。今や社会的弱者になりつつある勤務医の日常をありのままに公開します。
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今日、本当に腹が立つことがあった。もちろん、患者である。
その患者は最近私が担当することになった。
先週、その患者の5年前から存在する心房細動という不整脈のチェック目的で他のDrが以前より定期的にとっていた心電図の結果説明をした。
私が話したことは
”この不整脈は治りません。しかし、心臓の中の血栓を予防するために抗凝固療法をしっかりできてりるし、心拍数のコントロールもできているので現状でいきましょう。この不整脈の最大のリスクは脳梗塞です。現状では予防できる数値です。”と説明した。
その場は特に何もなかった。
今日になって、クレーム。何かと言うとその患者いわく
”不整脈が気になっている患者に対して、治らないと告知し、絶望感に叩き落された。ここの医者は、外科的なことや薬物治療のことばかりで心のケアができていない。他の患者は思ってもいえないことを代表して私はいってやったんだ!!”とのことである。
”はあっ!?”
これが正直な心の叫びである。
この患者は事実を曲げて説明しろということである。
しかも、患者の代表ともいいたげな正義感をふるって。
超高齢者や、メンタル系の疾患を抱えている患者は別だが、そうでない限り事実を事実のまま説明することをしないと我々は、説明義務違反で逮捕される時代だ。
個人情報保護法が制定されて以来、原則患者本人に説明し、同意を得てから家族に説明という順番を踏まなければいけない。したがって、高齢者の悪性新生物が見つかった際、本当に苦慮するケースが多い。
原則ありのまま説明しないといけない。
まず、心房細動自体、生命に直結するような不整脈ではない。だから正直に説明する。
しかも、5年前から存在する不整脈で本人も理解している。
それに私は、今回、不整脈は治らないけど、それによる不利益はいろんな治療でカバーできていますよとちゃんと説明している。
これ以上どうしろというのだ。
もし、私が居酒屋の店主でその患者が客なら
”勘定はいいからでていきやがれ!”である。
患者代表という変な正義感を持ち出してきたのが本当に腹立たしい。
我々は常識内で、患者のメンタルな部分も考慮し診療している。
しかし、このような常識範囲外のことを求められても、対応できない。
患者にとって医者は一人かもしれないが私は患者は今400人くらいだ。
そこまでケアいやわがままに対応してもらうには、専属のDrを雇うしかないだろう。
その患者は糖尿病のコントロールが非常に悪く、眼、腎、末梢神経障害のある人で、典型的な自分に甘く文句ばかり言う人だ。
おそらく真意は”自分のことをちゃんと診ろよ!”ってことつまり存在感と他の患者との差別化をしたかったのだと思う。
我々も人間、そういう不快な気分にさせられると次から関わりたくないと思ってしまう。
もちろん、仕事上、ちゃんと診察するが、苦手意識は絶対にでる。
すると結局損をするのは本人だ。
以前大学にいた時、自由業を生業とする人のトップに近い人を何人か主治医をしたことがある。
彼らに共通な点がある。それは医者に対しては絶対に紳士的な態度を守る。
いや、むしろ模範的な患者であったりする。
彼らは、健康が何よりも一番ということを知っている。病気をすると何もできない。
それを守り続けるには優秀なDrに診て貰うということが大前提だ。
ただでさえ、存在だけで我々は威圧されるから余計に言動や態度を気にする。
人一倍医者に配慮してくれる。
この患者は他の患者の前で、私に頭を下げさせてかったみたいだが、
絶対に頭を下げなかった。
はっきりと
”私は信念を持って医者をしていますので。何も悪いことしてませんから。”
と言って立ち去った。
私は悪いことをしたと思ってないから、謝罪する必要は全くない。
他の患者何人かその後、話したが皆その患者の待合室での態度の悪さや言動に対する文句を言いながら、私のことなぜか褒めてくれた。
病気を病気として正しく認識し、克服する手助けをするのが医者の仕事だと思っている。
それが私の信念だ。
それを曲げてまで医者をしようとは思わない。
看護師がその後主治医代えましょうかと言ったら、急にそこまで言っていないとあたふたしたらしい。
どっちやねん。
オレはあんたと関わりたくない!!
その患者は最近私が担当することになった。
先週、その患者の5年前から存在する心房細動という不整脈のチェック目的で他のDrが以前より定期的にとっていた心電図の結果説明をした。
私が話したことは
”この不整脈は治りません。しかし、心臓の中の血栓を予防するために抗凝固療法をしっかりできてりるし、心拍数のコントロールもできているので現状でいきましょう。この不整脈の最大のリスクは脳梗塞です。現状では予防できる数値です。”と説明した。
その場は特に何もなかった。
今日になって、クレーム。何かと言うとその患者いわく
”不整脈が気になっている患者に対して、治らないと告知し、絶望感に叩き落された。ここの医者は、外科的なことや薬物治療のことばかりで心のケアができていない。他の患者は思ってもいえないことを代表して私はいってやったんだ!!”とのことである。
”はあっ!?”
これが正直な心の叫びである。
この患者は事実を曲げて説明しろということである。
しかも、患者の代表ともいいたげな正義感をふるって。
超高齢者や、メンタル系の疾患を抱えている患者は別だが、そうでない限り事実を事実のまま説明することをしないと我々は、説明義務違反で逮捕される時代だ。
個人情報保護法が制定されて以来、原則患者本人に説明し、同意を得てから家族に説明という順番を踏まなければいけない。したがって、高齢者の悪性新生物が見つかった際、本当に苦慮するケースが多い。
原則ありのまま説明しないといけない。
まず、心房細動自体、生命に直結するような不整脈ではない。だから正直に説明する。
しかも、5年前から存在する不整脈で本人も理解している。
それに私は、今回、不整脈は治らないけど、それによる不利益はいろんな治療でカバーできていますよとちゃんと説明している。
これ以上どうしろというのだ。
もし、私が居酒屋の店主でその患者が客なら
”勘定はいいからでていきやがれ!”である。
患者代表という変な正義感を持ち出してきたのが本当に腹立たしい。
我々は常識内で、患者のメンタルな部分も考慮し診療している。
しかし、このような常識範囲外のことを求められても、対応できない。
患者にとって医者は一人かもしれないが私は患者は今400人くらいだ。
そこまでケアいやわがままに対応してもらうには、専属のDrを雇うしかないだろう。
その患者は糖尿病のコントロールが非常に悪く、眼、腎、末梢神経障害のある人で、典型的な自分に甘く文句ばかり言う人だ。
おそらく真意は”自分のことをちゃんと診ろよ!”ってことつまり存在感と他の患者との差別化をしたかったのだと思う。
我々も人間、そういう不快な気分にさせられると次から関わりたくないと思ってしまう。
もちろん、仕事上、ちゃんと診察するが、苦手意識は絶対にでる。
すると結局損をするのは本人だ。
以前大学にいた時、自由業を生業とする人のトップに近い人を何人か主治医をしたことがある。
彼らに共通な点がある。それは医者に対しては絶対に紳士的な態度を守る。
いや、むしろ模範的な患者であったりする。
彼らは、健康が何よりも一番ということを知っている。病気をすると何もできない。
それを守り続けるには優秀なDrに診て貰うということが大前提だ。
ただでさえ、存在だけで我々は威圧されるから余計に言動や態度を気にする。
人一倍医者に配慮してくれる。
この患者は他の患者の前で、私に頭を下げさせてかったみたいだが、
絶対に頭を下げなかった。
はっきりと
”私は信念を持って医者をしていますので。何も悪いことしてませんから。”
と言って立ち去った。
私は悪いことをしたと思ってないから、謝罪する必要は全くない。
他の患者何人かその後、話したが皆その患者の待合室での態度の悪さや言動に対する文句を言いながら、私のことなぜか褒めてくれた。
病気を病気として正しく認識し、克服する手助けをするのが医者の仕事だと思っている。
それが私の信念だ。
それを曲げてまで医者をしようとは思わない。
看護師がその後主治医代えましょうかと言ったら、急にそこまで言っていないとあたふたしたらしい。
どっちやねん。
オレはあんたと関わりたくない!!
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プロフィール
HN:
プチおっさん
性別:
男性
職業:
勤務医
自己紹介:
あっという間に卒後10年以上過ぎ、気がつけばおっさんになってしまった勤務医です(自称ぷちおっさん)。"医者になればバラ色の人生が待っている!!"と思い、医者になるにはなったけど、現実は無残で灰色の人生を送っています。病院の中では中間管理職-つまり,雑用処理係を拝命され日々、医療とは違うところで苦労をしております。
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