とある病院の中間管理職にある中年医師(勤務医)の日常を徒然に綴るブログです。今や社会的弱者になりつつある勤務医の日常をありのままに公開します。
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とある有名ブログを閲覧していると、某失言大臣の発言にあわせ産婦人科のことを取り上げていた。産婦人科は本当に今大変な状況です。10年位前から入局者数が激減し悪い状況下で例の福島事件のことがあってさらに拍車がかかるでしょう。日本人は出産は安全なものと誤解してしまっている。安全になったのは日本の産婦人科医の努力の賜物であり、今でもその危険性は変わっていないのである。母体に基礎疾患があっても現在の医療水準が高くなったことから、出産可能になったという事実と危険がなくなったということを皆誤解している。たしかに、出産は疾病ではない。しかし、危険は伴うものである。福島事件など、専門でない私でも予測不可能ということくらいは理解できる。それを業務上過失致死で逮捕されるのであれば誰も産科の医師などならない。ほぼ全くリスクのないコンタクトレンズ専門の眼科医になる方が、十倍ちかい収入を得ることができ、専門知識もたくさん要求されることもなく、緊急に呼び出されることもないのであるから業務は数十倍楽でありよっぽどよい。なぜ、皆そういう事実を知りながら、産科、小児科、内科などを専攻するかというとひとえにやりがいであると思う。
そのあたりを充分理解し、バックアップする体制を整えないと安全な出産などできない時代がまた到来するかもしれない。
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勤務医
自己紹介:
あっという間に卒後10年以上過ぎ、気がつけばおっさんになってしまった勤務医です(自称ぷちおっさん)。"医者になればバラ色の人生が待っている!!"と思い、医者になるにはなったけど、現実は無残で灰色の人生を送っています。病院の中では中間管理職-つまり,雑用処理係を拝命され日々、医療とは違うところで苦労をしております。
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