とある病院の中間管理職にある中年医師(勤務医)の日常を徒然に綴るブログです。今や社会的弱者になりつつある勤務医の日常をありのままに公開します。
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僻地や地方の医者不足を国立病院の医者を派遣するという形で補うそうだ。
その新聞報道をみて
”だめだこりゃ!!”
って思わず叫んでしまった。
厚労省の役人は本当に何もわかっていない。
国立病院では本当に事務方特に厚労省から派遣されている人たちが偉そうにしている。
私も国立病院にいる時は本当に奴らにムカついた。
彼らは病院にいる時間は腰掛で本庁に帰ることしか考えていない。
そんな現場を知らない連中が言い出しそうなことである。
彼らの奴隷である医者を派遣すればすむのだと。
今、全国の国立病院、市民病院で起こっていることは、医者の集団退職である。
科単位で全員一斉に退職するのだ。
なぜならば、治療に失敗すると刑事事件で訴えられる現在の医療事情下で、医者が一人退職すると補充は100%ないのだから1人分の仕事が増え、それだけ激務&訴訟のリスクが増加する。
それに対する報酬は増えないし(医者には残業手当などない)あっても微々たるものである。
訴訟のための保険の保険代すら必要経費に認められない理不尽な税制&給与体系でやってられない。
しかも、開業医になればウン千万円の報酬が待っている。
今後、当然、国公立系の医者など増えるわけがない。
地方に派遣しようにも国立病院自体が医者不足になる可能性を彼らは考えていない。
まあ、医療崩壊ですね。これは現場を知らないマスコミと役人が招いた結果です。
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