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プチおっさん医師の奮闘記!

とある病院の中間管理職にある中年医師(勤務医)の日常を徒然に綴るブログです。今や社会的弱者になりつつある勤務医の日常をありのままに公開します。

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動物のお医者さんにご用心!!

動物のお医者さん、つまり獣医に対して本当にムカついたので今日は奴らの実態について触れたい。
尚、私の知っている獣医はn=5である。だから、もちろん全体を表すものでもない。もちろん、統計学的有意もでないため、私の私見にすぎないことをご了承の上お読みいただきたい。

実は、私のうちで飼っているウサギが乳腺腫瘍に罹患した。
最近抱き上げていなかったのだが、逃げまくって家族のものが捕まえられなかったので私がHoldした際に胸部にしこりを発見した。
私も一応、医者であるから、すぐに腫瘍であることは理解した。
大きさは2.5cmで表面は触診上、smoothなもののガングリオンのような可動性はないので悪性であることは間違いないと感じた。
家族のものが可愛がっていたので、あまり悲しませてはいけないので、良性の可能性もあるからといって仕事に出かけた。
仕事に行っている間に家族のものがインターネットで評判のよかった動物病院に連れて行った。
で払った料金が20000円。された医療行為が、診察+採血検査+レントゲン。
でそのバカ獣医の診たては
1、腫瘍であり、悪性の可能性が高い。
2、採血検査で異常はない。
3、レントゲンの結果、胃などへの転移はない。
結構、高齢なので麻酔死する可能性が高いので薦められない。
ちなみにope代は15万円である。
一応、薬を出してみるので飲んでくださいとのこと。
で処方された薬が、抗生剤1剤と抗炎症剤(?:粉薬で、病院側がビンで購入しているので実際中に何が入っているかは不明)であった。

これが医者であれば、免許がいくつあっても足りないだろう。
まず、単純レントゲンで転移がわかれば、世の中にCTやMRIや超音波検査というものは存在しないだろう。
たしかに、人間でいえばマンモグラフィーのように線量を変えればわかるものも存在する。
しかし、このヤブ獣医同じレントゲンで、足の関節がOAになっていることを説明しているのである。
つまり、レントゲンの線量を骨がわかるように設定しているので当然わかるはずもない。
次に採血検査の項目である。測定項目はWBC,RBC,PLT,BS,T-Cho.Crn.BUN.GOT,GPTであった。
単なる抹血像と生化一般である。これをもって何が言えるのであろうか?
もちろん、腫瘍内で出血し貧血がきてたり、血小板が下がっていたり、そのあたりをチェックするのはわかる。
しかし、肝酵素が正常だからといって、肝臓癌がないのか?
そんなことはない。
またBS 230であった。立派な高血糖で、糖尿病であったうちのウサギ。
しかし、異常ないそうだ。

で処方した薬が抗生剤。感染症どこにあるねん???

で、帰宅した私がボロクソいったもんだから、家のものは次の獣医にいった。
私は絶対に検査させるなということを充分言い聞かしたので、家族もその覚悟でいった。
その詐欺医者は、腫瘍は悪性であり、手術は難しいと説明した。
昨日、貰った薬も効果があるはずもないので内服させなくてよい旨を説明した。
問題はここからである。さんざん、助かることのないことを説明し、治療の施しようがないといい、家族が充分落ち込んだところを見計らって、これを飲むと効くかもしれないとサプリメントを売りつけてきた。
これは本当に詐欺行為に等しい。しかも、相手を心理的に追い詰めすがる想いで買わせるという悪質商法、霊感商法とまったく同じ手口である。
これは正直許しがたい。こんなことは許されていいわけない。
こいつだけは徹底的に責任を追及するつもりでいる。

3件目は、ちゃんとした獣医であった。悪性である可能性は高いが結局、高齢にならないと腫瘍は発症しないので手術例もこれくらいの年齢が多いことや、手術代自体は6万円であることなど、詳細に丁寧に説明してくれた。前医のデータがあるので採血の必要がないことも話してくれた。

他のn=2は以前飼っていた老犬が何か拾い食いしてきて、嘔吐下痢で急性腎不全になった時のことである。
家族のものが、近所の獣医に連れて行き、もう助かる見込みがないことを告げられ悲しんでいた。
当時、大学院生だった私は、その犬を中学の頃から可愛がっていたので、すぐ家に帰り、自分でルートをとり、輸液及び利尿剤で治療をした。尿量が確保できた時点で、margen tubeを入れ、リーナレンか何かを投与した。そうしたら、3-4日で復活した。
当然だが、我々は動物実験をしていたので、動物のルートを取ったり麻酔をかけたり手術はできるのだ。
基本は人間も動物も一緒だからね。
皆に聞かれるのだが、薬は基本的には人間と同じ薬です。もちろん、動物特有の病気に対する薬剤は人間用とは違うはずだ。

ウサギも以前いた大学に連れて行って、自分でopeしようかと思ったがさすがに、術中死したら私のせいなので気が引けるので、最後のまともな獣医にお願いすることにした。

獣医には気をつけましょう!!
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プロフィール

HN:
プチおっさん
性別:
男性
職業:
勤務医
自己紹介:
あっという間に卒後10年以上過ぎ、気がつけばおっさんになってしまった勤務医です(自称ぷちおっさん)。"医者になればバラ色の人生が待っている!!"と思い、医者になるにはなったけど、現実は無残で灰色の人生を送っています。病院の中では中間管理職-つまり,雑用処理係を拝命され日々、医療とは違うところで苦労をしております。

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