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プチおっさん医師の奮闘記!

とある病院の中間管理職にある中年医師(勤務医)の日常を徒然に綴るブログです。今や社会的弱者になりつつある勤務医の日常をありのままに公開します。

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ちょっと前のとある病院のおばさん看護師

今日、某所で会合があり久々に研修医時代の同期と会った。彼は非常に優秀かつ責任感も強く将来を有望視されていたが、途中でお金に目がくらみ開業した。もちろん、そんな彼の診療所は大繁盛で高額納税者となっている。

そんな彼に、いつまでそんな勤務医などせず、人生を真剣に考えて開業しなさいと怒られながらも若かりし頃の話で盛り上がった。

我々は某国立大学附属病院で研修をした。当時、独立法人化前であったので看護部の力が強く、全く仕事をせずカンファと名のつく雑談を朝から晩までしゃべっているおばちゃん看護師しかいない職場であった。このブログを読んでくれている人の中には国立大学附属病院なら看護短大が併設されているので若い看護師さんがいるだろうと疑問に思う人もいるかもしれない。僕のいた病院の多くの病棟は1年目の次はパラパラいて8年目くらいまでとんでしまう病棟が多い。
 これにはしっかり理由があるのだ。若い看護師さんはモチベーションが高いので積極的に仕事をする。すると、おばさん看護師は患者さんの目があるので自分たちも働かざるおえない。そんな気がさらさらない奴らは若い子をイビリたおし辞めさせる。或いは、若いまともな看護師は勉強にならないので自ら辞める。しかも代用可能な安価な労働力である研修医はたくさんいる。そんな構図が伝統であった。私の研修した病院は、特にその傾向が強かった。
 私と友人はとにかくおばさん看護師にこき使われた。ベッドメイキングまでさせらたことを思い出し、当時こんなことをするために医者になったんじゃないとよく夜中愚痴ったことを懐かしんだ。
 そんなところだから、緊急入院などもってのほかであった。医者はいくらでもみるのだが、看護師サイドは重症度の高い患者さんはICU以外拒否ということを貫いていた。ICUは1000床に対しわずか10床程度であった。つまり、重症度の高い人はお断りという世界であった。

 しかし、時代はかわり、現在は独立法人化したので急速におばさん看護師の力は弱くなり、仕事をするようになったそうだ。独立採算性になり、赤字になると責任をとらされるのである。緊急入院は普通に入るようになったそうだ。まだまだの部分もあるそうだが、ようやく当たり前のことができるようになったそうだ。

 今の研修医は恵まれている。僕たちは、重症患者の褥創防止のための体位変換のために当番を作り、病院に泊り込んでいたのだから。
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プロフィール

HN:
プチおっさん
性別:
男性
職業:
勤務医
自己紹介:
あっという間に卒後10年以上過ぎ、気がつけばおっさんになってしまった勤務医です(自称ぷちおっさん)。"医者になればバラ色の人生が待っている!!"と思い、医者になるにはなったけど、現実は無残で灰色の人生を送っています。病院の中では中間管理職-つまり,雑用処理係を拝命され日々、医療とは違うところで苦労をしております。

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